グリーン物流の基本とパートナーシップ:日本企業の最新エコ取り組み解説

「グリーン物流」は、地球環境に優しい物流の新しい形として注目されています。この取り組みは、CO2排出の削減、輸送方法の転換(モーダルシフト)、エコドライブの推進、物流の効率化など、環境への配慮とビジネスのパートナーシップを強化する主な要素となります。日本企業におけるグリーン物流の最新の取り組みと、そのパートナーシップの形成について、詳しく解説します。
Jul 20 / Kyo

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ビジネスパーソンが知っておくべきグリーン物流の4ポイント

CO2排出の削減:
物流業界は大量のCO2を排出します。グリーン物流では、燃費改善や積載率の向上、輸送距離の短縮などによりCO2排出を削減することが求められます。

モーダルシフト:
陸、海、空の3つの輸送方法を効果的に組み合わせて輸送を行うことを指します。例えば、トラック輸送から鉄道や船舶への転換が挙げられます。

エコドライブ:
運転技術を活用して燃費を向上させること。燃費を改善することでCO2排出を削減します。

物流の効率化:
共同輸送や異業種連携輸送により、CO2排出や運行台数を削減し、物流の効率を高めます。
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日本企業による具体的なグリーン物流の取り組み事例

日本通運(NX):
日本通運は、NX Green Logisticsという独自の環境配慮型物流サービスを提供しています。これは、輸送モードの転換、輸送効率の向上、材料の再利用によるCO2削減、リサイクルおよび廃棄物管理サービスなど、さまざまなソリューションを包含しています。環境に優しい車両の導入、施設での3Rの推進、さまざまな環境認証の取得、社会貢献活動の実施などの取り組みを積極的に行っています。
https://www.nittsu.co.jp/green/

パナソニック:
パナソニックは、輸送におけるCO2排出量の削減に取り組み、効率を向上させるとともにコストを削減し、環境ビジョン2050の達成と地球温暖化の防止に貢献しています。輸送距離の削減、積載能力の向上に加え、バイオディーゼル燃料の導入、低汚染車両の導入、モーダルシフトなどに注力しています。また、同社は、同一の倉庫からの一括出荷のメリットを生かした異なる部門間の協力輸送を実施しています。
https://holdings.panasonic/jp/corporate/sustainability/environment/carbon-neutral/logistics.html

ヤマト運輸:
ヤマト運輸は、「CO2削減」「リサイクル」「省エネルギー」の3つの視点から、自社のビジネスを見直し続けています。電動車やエコカーを導入し、リサイクル可能な梱包材を使用することで、CO2排出量を削減し、エネルギー消費を抑制しています。また、物流の最適化による運行経路の効率化や、宅配ボックスの普及による再配達の削減など、物流の効率化にも取り組んでいます。
https://www.yamato-hd.co.jp/csr/environment/

アスクル:

アスクルは、ビジネス用品の通信販売を行う企業として、配送網の最適化に取り組んでいます。物流センターの数や配置、商品の保管方法などを見直し、配送経路を最短化することで、CO2排出を削減しています。また、リーフレットやダンボールなどの包装材についても環境負荷の低い材料を使用するなど、商品の包装にも配慮しています。
https://askul.disclosure.site/ja/themes/147

以上のような取り組みから、これらの企業はグリーン物流の実現に向けて、具体的な戦略と行動をとっています。これらは、物流におけるCO2排出の削減だけでなく、物流の効率化、コスト削減、そして持続可能性の達成に対して重要な意味を持ちます。物流業界全体としては、これらのような具体的な取り組みを通じて、より環境に配慮した形でのビジネスを進めることが求められています。

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Kyo SHIRAKI

LogiPass Academy™, Founder
About me
26年間、物流・ロジスティクス業界で活動してきた経験を持ち、物流事業者・コンサルティング・荷主の3つの視点で業界を俯瞰しています。物流実務、管理、企画・戦略に関するノウハウを提供できます。信条は「実務なくして、脱皮なし」。LogiPass Academy™を通じて実務力向上を重要視し、皆さんの脱皮を加速させたいと考えています。
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